2018.09.05
9月5日(水)、『芸どころ名古屋の柱の再興と未来』と題した第1回定例会が二部構成で開催されました。第1部は、新しい御園座の劇場内部と、日本舞踊の西川流「名古屋をどり」のリハーサルを見学する「鯱の会特別ツアー」。 三世家元 西川右近さんと四世家元 千雅(かずまさ)さんが本番に向けてフォーメーションや声の出し方など、細かく指導される風景を間近で見学でき、その後、両家元がわざわざ2階席まで挨拶に来られ、さすが礼節を重んじる方と周りの皆さんも感激していました。
第2部は97名の参加でヒルトン名古屋28階にて、御園座代表取締役会長 小笠原 剛氏による講演会が開催されました。
明治29年創業の御園座が2回も全焼し再建したこと、平成25年までの赤字経営から今や経済効果190億円と言われるまでになった御園座の秘密を教えていただきました。
御園座は今年4月にリニューアルオープンし、マンションを併設する40階建て複合ビルの2〜5階部分が劇場になります。デザインは新国立競技場を手掛けた隈研吾さん。『人集い、街とつながるオンリーワン創造劇場・御園座』というコンセプトに、歌舞伎やミュージュカル、ジャニーズ、お笑いなど様々なジャンルの演劇空間を提供。話題性のある演目を常に展開することで、全国からお客様を引き寄せています。
小笠原会長の提唱する「常に新しいことに挑戦し続け人を楽しませる」という考えはどの会社にも必要なことで、それが実践できれば 素晴らしい社会になっていくと思いました。
この後、吉例顔見せの歌舞伎公演チケットが当たる福引が行われ、鯱の会も新生御園座を盛り上げ、芸どころ名古屋を支えていこう!という気持ちを新たにし、楽しく会が終了しました。担当の30周年事業委員会の皆さん、お疲れ様でした!
(記事投稿:安田美和 写真:田中如以)