会長挨拶

Chairman greeting


 名古屋商工会議所 鯱の会は35年の歴史を紡いできました。昨年度35周年式典では、歴史を駅伝の襷にたとえ表現しました。先人の努力と関係各位のご理解ご協力に改めて感謝します。そして今年度を次世代へと意志のバトンを脈々とつなぐための1年と位置づけ、テーマを「Relay~つなぐ」とさせていただきます。アメリカ合衆国第16代大統領 エイブラハム・リンカーンが行ったゲティスバーグ演説、日本国憲法の前文にも引用されている名言に習い、「Of the member By the member For the member」というフレーズでつなぐを実践するための考え方の基盤と位置づけます。


令和六年度会長 前田 智史


 昨今は猛暑やゲリラ豪雨、スーパー台風、大地震等々100年に一度とか、史上初のという自然現象に見舞われています。経済においてもこれまでの経験則が役に立たないことに沢山遭遇しています。時代の移ろいの中で大きな変化に直面しています。海図も羅針盤も無く大海を航海しなくてはならない不確かな時代において確かな指針が必要と考えます。
 35年という時を経た鯱の会は、およそ40歳の差がある年代の会員で構成されています。
会社での立場、家庭での立場、社会での立場、それぞれ興味、課題、悩み、ニーズは年代別、また個々人で様々なことが考えられます。鯱の会に対する思いや期待も十人十色と考えられます。そこで例年の役員会・委員会構成に加え、単年度の企画運営ではなく、鯱の会の未来を考える諮問委員会を設置させていただきます。愛する偉大な先達の声を知り、大切な場所への愛と、未来への憂い、そして何より、メンバーがお互いを慮り対話を行うことで大切な意志を継ぎたいと考えます。今後鯱の会が50年、100年とつながり、成熟した会となるために良き伝統を受け継ぎ、改めるべき慣習は改めることを共に考える一年とさせていただきます。
 名古屋商工会議所、また若鯱会とも理解を深め共に栄えていきたいと存じます。同時に会員にとって魅力ある鯱の会へと進化していくために、会員自らが、会員の手で共に創り上げ共有させていただきたいと存じます。会員の皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。


名古屋商工会議所 鯱の会
令和六年度会長


前田智史