
2017.10.13
平成29年度第3回定例会が10月13日(金)名古屋東急ホテル錦の間にて83名が出席し、開催されました。
オーストラリア出身、ZIP・FMミュージックナビゲーターでお馴染み、昨年12月に名古屋観光文化交流特命大使に任命されたクリス・グレン氏をお招きし、「名古屋は本当に魅力のない街なのか?」をテーマにご講演いただきました。
【講演内容】
交換留学生として初来日してから今日までの活動経緯を含めた自己紹介のあと、外国人から見た名古屋の現状として、「名古屋」って何?聞いたことがない、街のイメージが湧かないなどネームバリューがないことを指摘。実際外国人が知っている日本の都市は、東京、大阪、京都、広島、長崎、札幌であるとのこと。知らないから来ない。もっと知ってもらう必要がある。
名古屋を知る外国人は、道が広く真っすぐで、歩きやすく、街がきれいで移動が便利であることを良いところとしてあげるが、食べ物以外で思い出として残るお土産物がない。英語が通じないなど改善してほしいとの要望がある。
「外国人に人気の日本観光スポット2017トップ30」を分析するとリピーターの訪日客が増えた為かインスタ映えのする三重県なばなの里やナイトライフとして大阪のフレンチドロップ(マジックバー)、RORコメディが新たにランクインし、東京アキバフクロウが9位から2位にランクアップするなど、SNSなどのインターネットを情報源とした観光客が増加していると考えられる。1位は連続京都の伏見稲荷大社でやはりビジュアル的に日本とすぐわかる場所であるからと分析できる。残念なのは、松本城や姫路城がランクインされたのに名古屋城や犬山城がランクインされていないことである。
名古屋の魅力について
(1)数々の名武将を輩出した街
江戸時代の全国の大名、70%は愛知出身!
江戸は「町人の街」、京都は「公家の街」、大阪は「商人の街」、名古屋・愛知は
「サムライの街」といえる。日本の歴史、文化を作ったのは愛知・名古屋である。
名古屋城をシンボルに「サムライの街」としてPRをすれば世界が注目してネーム
バリューがあがると思う。
(2)名古屋の街は、美しい
・家康がつくった美しい街並み
・素晴らしい夜景(オアシス21、テレビ塔、名古屋城、金山グランコートホテルから
の眺め、東山スカイタワーからの眺め等)
(3)名古屋のNo.1!
・世界一大きなプラネタリウム
・徳川美術館のコレクションの数
・天守閣の面積日本一の名古屋城
・日本最初の国宝名古屋城
・本丸御殿のクオリティー日本一
・日本最初の放送タワーテレビ塔
まとめとして、これからの名古屋に必要なことは、名古屋の人たちが自分の街の魅力を語れるようになること。名古屋の良さを勉強して名古屋を再発見しないといけない。そして魅力のある街であることをインターネットを利用して世界に発信すると同時に日本国内にも発信して今までのイメージをリニューアルする必要がある。私の愛する名古屋を皆さんと一緒に盛り上げましょう。
講演後に片浦広報委員長からの謝辞があり、その後クリス・グレン氏の乾杯の音頭で懇親会が始まりました。おいしい食事と楽しい雰囲気の中での歓談、最後に後藤副会長の御礼の言葉と中締めでお開きとなりました。
名古屋城と名古屋の街をこよなく愛するクリス・グレン氏のユーモアあふれる熱い語りで名古屋の魅力を再認識することができた講演会となりました。
(記事投稿:森 惠治 写真:一柳 泰樹)