
2016.11.11
特別研修委員会による1泊研修が長野県飯田市で開催されました。2027年リニア中央新幹線が開通し、名古屋市と25分で結ばれる飯田市の今と未来のまちづくりを学ぶ研修会でした。
最初の目的地は天皇皇后両陛下も訪れた「満蒙開拓平和記念館」です。戦前満州へ渡った開拓民の苦悩の歴史を伝える貴重な記念館で、南信州の多くの人々が満州に渡った史実を知りました。 その後、「ココロファームビレッジ」で地産地消の美味しい野菜がふんだんに盛り込まれたイタリアンに舌鼓をうち、地域発展のための農場や飲食店の経営について中根正佳オーナーから熱い想いをお話しいただきました。
午後、リニア駅の建設予定地を視察した後には地元の有力企業である「多摩川精機株式会社」を訪問。こちらはハイブリッド車や航空機の飛行制御に欠かせないセンサーを製造している精密機器メーカーで、代表取締役副会長の萩本範文氏にご講演をいただきました。飯田市の中小企業がそれぞれの技術を公開し、共同受注することで先端産業の強化を図った「航空宇宙産業クラスター」、地域に根ざす企業こそが世界一の企業になりえる、もっとも尊いことは人と人の絆です、というお話でした。
二日目は飯田市役所を訪問し、地方創生の数々の政策に取り組んでいる牧野光朗市長にご講演をいただきました。リニア時代に飯田市民が大都市に流出しないための仕掛けを今から進めており、名古屋のまちづくりにとっても大変参考になりました。特にボトムアップによる市民本位のイベントや、地域や産学が一体となって行う「共創の場」の重要性など、目から鱗のお話でした。
二日間、どっぷりと飯田市の新たな魅力に触れ、大きな気づきを得た研修旅行となりました。
場所:長野県飯田市 参加者数:40名
(記事投稿:木村嘉宏 写真:近藤久詞)